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キャッツ&ドッグス

2003/5/1
Cats & Dogs
2001年,アメリカ,87分

 
            
     
 
 犬アレルギーの治療薬を開発しているブロディ教授の家の愛犬が何者かに誘拐された。実は世界征服をもくろむ猫族に対抗するため犬族が優秀なエージェント送り込むべく誘拐したのだが、彼らのもくろみははずれ何も知らないビーグル犬のルーがもらわれてきてしまう。隣家に住むエージェント犬のブッチは不満を述べながらもルーに仕事を教え込んでいく…
 犬と猫を主役にしたファミリー・コメディ。CGを多用して犬や猫にあらゆる演技をさせる。しゃべることはもとより、飛んだり跳ねたり、キーボードをたたいたり、果てはカンフーまでやってしまう。
監督 ローレンス・ガターマン
脚本 ジョン・ラクア
    グレン・フィカラ
撮影 ジュリオ・マカット
音楽 ジョン・デブニー

出演 ジェフ・ゴールドブラム
    エリザベス・パーキンス
    ミリアム・マーゴリーズ
    トビー・マグワイア(声)
    アレック・ボールドウィン(声)
    スーザン・サランドン(声)
    ジョー・パントリアーノ(声)

 

 

 

キャッツ&ドッグス 特別版

 

 

 
 CGの技術がどんどん進んでいくと、本当に役者なんて要らなくなるんじゃないか、と思ってしまいそうな作品。この映画の犬や猫はそれくらい自然な演技をする。もちろんそれは演技ではなくてCGなのだけれど、気づかないようにしていればそれがCGであることに気づかずに映画を見ることができるくらいの精密さがある。それはもちろん、気をつけてみればCGの部分はCGと見破れるということだけれど、それでもやはりかなりすごい。
 CGを使って動物を自在に動かせるようになって、さて何をするかというときに、この映画はあまりたいしたことをしない。あくまでもファミリー向けの範囲をはみ出ず、動物と子供が出れば家族連れにはヒット間違いなしという法則にしたがって、動物がコミカルにかわいく人間のように動く。『スモール・ソルジャーズ』というおもちゃが意思を持って戦うという映画があったけれど、この映画もそれと大して変わらない。おもちゃが動物になった分、子供だけでなく大人もついつい引っ張られてしまうという風になっただけ。
 なので、ファミリー向けのコメディ映画としてごくごく一般的なつくりになっていて、家族の大切さとか、強く意思を持つとか、子供の教育によさそうなことがテーマになっていて、特別残酷な出来事もなく、映画の出来もごくごく普通という感じになってしまった。

 こんなに自由に動物が動かせるんならもっともっと壊してしまったほうが面白い気がする。その壊し方はいろいろな方向が考えられて、とにかく人間に近づけて、コメディを極めるかアクションを極めるかする。動物版『マトリックス』ぐらいの気持ちで作ればかなり笑えるものが作れるはず。あるいはこの映画の戦いのシーンをさらに拡張して本格アクションにする。人間では出来ない動きが出来てきっとも白い。あるいはグロテスクに壊す。この映画では血も流れないけれど、動物界というのはおそらくもっと血なまぐさいもののような気がするので、バイオレンスな感じに。人間がやるのよりグロテスクになるか、グロテスクさが薄まるかはわからないけれど、何かおもしろいものが出来るに違いない。
 などと、いろいろ想像してみます。よこしまな人がきっとそういうことをやってくれるに違いない。この映画は続編も出来たらしいですが、ワーナー・ブラザースは決して冒険はせず、あまり変化のない続編を作ったことでしょう。
 つまらなくはないけれど、同じようなの2本は見たくない。と思いました。