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輪舞

2002/3/11
La Ronde
1950年,フランス,97分

 
            
     
 
 舞台に登場する一人の男。この男を狂言まわしとして、いくつものラヴ・ストーリーを描く。ひとつのエピソードの男女のどちらかが、べつの相手と繰り広げるラヴ・ストーリーを描くことで、物語を連鎖的に展開してゆく。狂言まわしの男の存在がなかなか面白い。
 フランス映画がフランス映画であったころの典型的な作品であり、名作である。凝ったつくりに、しゃれたセリフ、オフェルスの演出力もさすが。
監督 マックス・オフェルス
原作 アルトゥール・シュニッツラー
脚本 マックス・オフェルス
   ジャック・ナタンソン
撮影 クリスチャン・マトラ
音楽 オスカー・ストラウス

出演 
ダニエラ・ジェラン
    シモーヌ・シニョレ
    ダニエル・ダリュー
    アントン・ウォルブルック
    ジェラール・フィリップ

 

 

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 狂言まわしの男が一人語りをする最初のシーン、この長い長い1カットのシーンはなかなかの見所。一つ目のエピソードの冒頭まで完全に1カットで撮り切っている。おそらく5分くらいのカットで感じるのは、書割の風景のリアルさとタイミングの難しさ。このような作り手の側に属する部分を見せてしまうのが、この映画の一つの狙いなのだろう。だから、照明機材なんかをわざわざ映したりする。
 内容のほうはといえば、一つ一つのエピソードがそれぞおれそれなりに面白いのだけれども、エピソード間のつながり方が完全に定型化してしまっているので、後ろに行くほどマンネリ化してしまう気がする。
 狂言回しの男の存在の仕方はなかなか面白い。映画の中の物語に対して、映画に外にいるという立場がはっきりしていて、映画の中で彼自身が言っていたよう、神出鬼没である。しかし、映画の登場人物たちに対して全能なわけではないので、なんとなくコミカルな存在でいることができる。
 最初のシーンに限らず、カメラの動きもなんだかすごい。すごいなーとは思うんですが、個人的にあまり好きなタイプの映画ではなかったのでした(私見)。