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日々是映画内
黒の切り札
2002/2/20
1964年,日本,92分
同じ難波田という男に組をつぶされたやくざ者と父親を自殺に追いやられた社長の息子。この二人が難波田に復讐をしようと組んだのは難波田の経営するナイトクラブでサックスを吹く謎の男・根来。三人はある夜、極東信用金庫に盗みに入った…
「黒」シリーズの10作目はシリーズでともに主役を張る田宮二郎と宇津井健が共演。いつものヒロイン藤由紀子も出演し、シリーズとしても「切り札」を切ったという感じ。
監督
井上梅次
脚本 長谷川公之
撮影 渡辺徹
音楽 秋満義孝
出演
田宮二郎
宇津井健
藤由紀子
万里昌代
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田宮二郎はかっこよく、「黒」シリーズは面白い。それがどのように面白いのか考えてみる。たとえば「火曜サスペンス」とどのあたりが違うのかを考える。
一番違うのは画面の作り方だろう。テレビで見られることを主眼としたテレビドラマとスクリーンでかけられることを前提とした映画の違い。もちろんシネマスコープサイズというのもあるけれど、ものの配置の仕方が違う。そして、カメラの動き方が違う。多くのテレビドラマはカメラ動きすぎる。ズームアップしたり、走っている人を追ってみたり、それは緊迫感を高めるひとつの技術ではあるけれど、カメラが動きすぎることによって失われるものもある。
テレビドラマの中にも面白いものはあるので一概には言えないのですが、傾向としてはそういう感じだということです。結局のところ、このあたりのシリーズものの娯楽映画がテレビドラマの源流のひとつとなっているので、根本的な違いはそれほどないはず。もっとも大きな違いといえば、スポンサーからお金をもらってただで放映するのか、それともお客さんからお金を取って上映するのかという違いでしょう。
お金をとってお客さんを呼ぶ以上、お客さんの興味を引くような映画でなければならない。その意味でこの映画はヒットシリーズもので、二人のスターが出演しているから、お客さんの興味を引くことは確か。しかし、内容はといえば… 今のテレビドラマと特に違いはないくらいの質でしょう。何百本もの映画が作られていたこのころ、映画の質はピンキリということですね。そんな中では中くらいの出来だと思います。
今日は話がばらばらになってしまいました。結論としては「火曜サスペンス」と根本的には違わないけれど、田宮二郎とシネスコと映画の質が違うということです。後はメディアが違うということも結構影響があるでしょう。
そして田宮二郎はやはりいいということ。