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日々是映画内
ハリー、見知らぬ友人
2001/11/7
Hurry, un ami qui vous veut du bien
2000年,フランス,112分
ヴァケーションのシーズンに入ったフランス、3人の小さな子を連れ田舎の別荘へと向かうミシェルとその家族だったが、エアコンのない車内で家族のいらいらは頂点に達していた。そんなときに立ち寄ったインターチェンジのトイレで、ミシェルは高校時代の友人だというハリーに声をかけられる。全く覚えのないミシェルだったが、なんとなくいっしょに別荘へ行くことになってしまう。
フランス映画らしい落ち着いた雰囲気の中に怖さが潜むサイコ・サスペンス。
監督
ドミニク・モル
脚本 ドミニク・モル
ジル・マルション
撮影 マチュー・ポアロ=デルペッシュ
音楽
出演
クセルジ・ロペス
ローラン・リュカ
ソフィー・ギルマン
マティルド・セニエ
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なるほど「
アメリカン・サイコ
」とはまったく対照的な作品。衝撃的な映像もなく、クローズアップの連続といった無理から恐怖観をあおるような映像的工夫もない。それでも怖さは伝わってくる。サイコサスペンスはやはり怖くなさそうなところに怖さがないといけないのだと思います。そういう意味では典型的なサイコサスペンスということなのでしょう。
惜しむらくは筋にひねりがなく展開が想像できてしまうことと、音楽の使い方があまりにストレートなこと。「これから怖いことが起こるよ」とあからさまにわかる音楽を使い、しかも予想したとおりのことが起こる。それはそれで今か今かというドキドキ感を確実に感じさせていい気もしますが、やっぱりもうちょっとひねりがね…
あとは、映像的な面で、サイコサスペンスにもかかわらず全体的に明るく暖かな映像だったのが印象的。断片的に見るとサイコ・サスペンスとは絶対に思わないでしょう。特にライティングに気を使っているのがよくわかります。 しかしいまひとつ抜けきれなかったのは、ハリーのキャラクターの弱さのせいか。あるいは曖昧さというか。ハリーはただ単に利己的な男なのか、それともミシェルのメフィストフェレス的キャラクターなのか、そのあたりは曖昧。はっきりとメフィストフェレスと分かれば物語の見え方も変わって来たのでしょう。あるいはただのわがままなサイコ野郎だと。