「前置き」
あまり先入観なく、二人の関係性というものを見ていくのがこの映画の正しい見方だと思います。だから、これからこの映画を見ようと思っている人はレビューを読まないほうがいいかもしれない。読んでしまうときっと、その考えが刷り込まれてしまいますからね。しかし、見る人によって感じ方がかなり違うと思われるので、読んでから見て「全然違うじゃねーか」と思う可能性も高いのです。
まあ、そんな感じ
「本題」
篠原哲雄と太田光ということ以外、何の予備知識もなく映画を見始め、ただ草むらにいる二人を移す映像を見て、そこになんとなくセクシャルな雰囲気を私は感じました。「何が」というわけではないですが、なんとなく。そのなんとなくなセクシャルな雰囲気が二人の関係性に緊張感をもたせ、二人の物理的な距離の変化に非常に敏感になってしまうのでした。
その「なんとなく」を誰もが感じるのかはわからないですが、そのセクシャルな雰囲気は具体的にセクシャルな話題が出る直前に最高潮に達します。この辺りは相当あからさまに描かれていると私は思いますが、果たしてそれがテーマなのかといわれるとそれはなんともいえない。そもそも映画にテーマなんてないと思いますが、この映画がホモセクシャルな関係性というものを軸に展開しているのかどうかもわからない。そのあからさまにセクシャルな場面の後、その雰囲気は急速に減退し、また二人の男に戻ってしまう。はたしてあの盛り上がりは何だったのか?
しかし、実際のところこの映画が描こうとしているのは日常的にある曖昧な関係性なのだろうとは思います。それがセクシャルなものだろうと何だろうと二人の人間が二人だけでいれば、そこに微妙な関係が生じざるを得ない。その関係性を描いてみたよ。てな感じではなかろうかと。
|