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姉のいた夏、いない夏

2001/7/23
The Invisible Circus
2001年,アメリカ,93分

 
            
     
 
 18才のフィービーは6年程前に旅先のポルトガルで自殺してしまった大好きだった姉のことを思い、浮かぬ日々を送っていた。姉のフェイスはフィービーが12歳のときヨーロッパに旅に出たまま帰らぬ人となってしまった。フィービーはその姉の足跡をたどるため母親の反対を押し切ってヨーロッパへと出発する。
 60年代から70年代の若者を描いた青春ドラマ。淡々とした物語のなかにいろいろなメッセージが込められているような気がする。
監督 アダム・ブルックス
原作 ジェニファー・イーガン
脚本 アダム・ブルックス
撮影 ヘンリー・ブラハム
音楽 ニック・レア=クロウズ

出演 
ジョーダナ・ブリュースター
    クリストファー・エクルストン
    キャメロン・ディアス
    プライス・ダナー

 

 

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 最近は若者を描こうとするなら70年代という風潮が目に付きますが、それはやはり作り手がまさに青春を送った時代だからでしょう。それが悪いというわけではありませんが、同じような設定ばかりだと新鮮味がなくなって、面白さが減じてしまうということはあります。この作品は舞台をヨーロッパとすることで、アメリカ映画としてはちょっと違う雰囲気を出したものの、革新的と言えるほどではなかった。音楽の使い方なども非常にオーソドックスでした。
 物語のほうはなかなかよくて、心理的なゆらぎを中心に描くことで、なんとな奥深そうな印象を与えることができている。奥深い部分は全く描いていないのだけれど、その部分は見る側がどうにでも想像できるという余地を残している。この辺りはうまいです。基本的なコンセプトとしては、突き抜ける激しさと結局平凡へと帰るその力強さとを対比させるという感じなのでしょうが、どちらがいいとも悪いとも、強いとも弱いとも、言い切らない。その微妙な感じは好きですが。
 しかし逆に、結局のところ普通すぎるという印象も否めません。描かないということは平板さに甘んじるということにもなるので、全体的に漫然とした感じになってしまう。まあ、当たり前のことですが心理描写を中心としたドラマを作る場合にはそのあたりのバランスが難しいのだなと感じたわけです。