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ふたりの人魚

2001/5/28
蘇州河
Suzhou River
2000年,中国=ドイツ=日本,83分

 
            
     
 
 ビデオ撮影を生業とする男が撮影を頼まれたバーで出会った女と恋をする。男は女に入れ込み、女が出かけるとただぼっと窓の下を眺めてすごしていた。男はあるとき、女がいった「マーダー」という男のことを想像しはじめる。
 不思議な物語世界をいわゆるドキュメンタリータッチの映像で描いた新しい中国映画。TOKYOFILMeXでグランプリを受賞。
監督 ロウ・イェ
脚本 ロウ・イェ
撮影 ユー・ワン
音楽 ビョルグ・レンバーグ

出演 
ジョウ・シュン
    ジア・ホンシュン

 

 

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 物語はすごく好きなタイプのものです。ふたつの物語が絡み合って、うまい具合に新しい物語を紡いでいく。しかし、モノローグの多さや、かたくなな手持ちカメラがどうにもね。最近本当に流行のドキュメンタリータッチという奴は新鮮味がなくなるとただのうっとうしいだけの映像になってしまう可能性があるので、なかなか難しいです。
 この映画の場合、うっとうしいということはありませんが、最初からしばらく、手持ちカメラの主観ショットが続いたときは最後まで通すのかとぞっとしましたが、映画が進むにつれ多少落ち着いたのでよかったです。しかし、基本的に手持ちで大きくカメラを振る映像なので、ちょっと拒否反応。もうちょっとうまく撮っていたら非常にいい映画になったのにと思えるので残念なところ。
 物語り方と物語るものが秀逸であるだけに、映画というメディアの難しさがあらわれている作品となってしまったかもしれないと私は思います。いわゆるドキュメンタリータッチの映像に拒否反応を示さない人なら、非常に面白く見れたのではと思います。その辺が難しいところ。
 さらにいえば、この映画は本当にドキュメンタリータッチなのではなく、ドキュメンタリーっぽい映像を使っただけのもの。この使い方はある意味では新しく、いじりようもありそうな感じです。そんな期待感は残しつつも、この時点ではまだドキュメンタリータッチの呪縛を逃れきっていないというところではないかと思います。