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しびれくらげ

2001/2/9
1970年,日本,92分

 
            
     
 
 モデルのみどりは、ウェイトレスだったのを繊維会社の宣伝部員山崎に拾われグラビアに出るくらいのモデルになれたのだった。その山崎は恋人であるみどりに取引のためアンダーソンという米国人と寝てくれと頼む。一方みどりにはストリップ小屋の楽屋番をしているのんだくれの親父がいた。果たしてみどりは…
 一応「でんきくらげ」の続編という形だが、人物設定はまったく関係なく、物語もまったく違うもの。物語の質もそうとう異なっていて、この映画のほうが増村としてはオーソドックスに男と女の関係を描いていると思う。

監督 増村保造
脚本 石松愛弘
    増村保造
撮影 小林節雄
音楽 山内正

出演 
渥美マリ
    田村亮
    川津祐介
    玉川良一

 

 

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 「でんきくらげ」は「女の生き様」という要素が前面に押し出されていた気がするが、こっちは「男と女の関係」というオーソドックスなテーマが一番大きな要素になっている。見る前は「でんきくらげ」と同じく、女が体ひとつでのし上がってくみたいな映画を期待していたのだけれど、その予想は裏切られた。まあ、でも、主人公の渥美マリが一本筋がとおっていて強いのだけれど、情にはもろいキャラクターである設定は同じ感じだったので、二つの作品がまったく異なるというわけではない。
 むしろこの作品は「遊び」に設定が似ている。ヤクザが女を手篭めにして体を売らせるという設定に何か思い入れがあったのかわからないけれど、ほとんど同じシチュエーションを使っている。しかも連れ込み宿の女将(雇われ女将)が同じ人(でも宿の名前は違った)。増村は女が買われたり騙されたりして売春婦になるという設定が好きらしい。そういえば「大地の子守歌」もそうだった…
 さて、作品に話を戻すと、この作品は最初のシーンからかなりひきつける。普通に寝室っぽいところで渥美マリはネグリジェ(と映画で言っていた)を脱いでいくのだけれど、その脱ぎ方が妙に大げさで、「何なんだ?」と思ってみていると、それがファッションショーだとわかる(ぱっと見ストリップにしか見えないけれど)。そのちょっと後のシーン、みどりと山崎が波止場に行ったシーンで、波止場に車(確か軽トラ)が整然とものすごい台数止まっている。これは圧巻。 「高度経済成長!」という感じです。やはりビデオの小さい画面で見ると構図なんかに目が行きにくいのですが、そのあたりはけっこう「おおっ」と思わせるところでした。