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完全なる飼育

2001/2/1
1999年,日本,96分

 
            
     
 
 見知らぬアパートの一室で手錠をかけられ、全裸で目を覚ました少女。彼女はランニング中に薬をかがされ、監禁された。男は少女が目を覚ますと「誘拐して申し訳ありません」と謝り「完全な愛が欲しい」とほざき、「あなたを飼育します」と宣言する。
 「あの」和田勉が監督、故松田優作の夫人でノンフィクション作家の松田美智子の原作、さらに新藤兼人が脚本。小島聖がヌードになったりと話題だけは事欠かない作品ですが、映画としては…

監督 和田勉
原作 松田美智子
脚色 新藤兼人
撮影 佐々木原保志
音楽 十川夏樹

出演 
竹中直人
    小島聖
    北村一輝
    泉谷しげる
    渡辺えり子

 

 

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 前半は、なかなかスリリングなサスペンスタッチで、小島聖の大胆さ(ぬぎっぷりも演技自体も)もかなりよかったんだけれど、途中からそうとう厳しくなる。どこからかというと、それははっきりしていて、監禁してからしばらくたって、小島聖が竹中直人を誘惑してバスローブの肩をさっとはずすところから。なぜなら、そこがスローモーションになるから。それは陳腐でおそらく映画としてはやってはいけないことだから。それまでは何とか並の上くらいでもっていたのが、一気に崩れ落ちます。まず、それに続くシーン、ただいたずらに時が過ぎていくことをあらわす日めくりカレンダー。この陳腐さも噴飯もの。そして、その日めくりが過ぎての朝、アパートの外景の画面に響き渡る小鳥の声! アー、もうだめ。後は、転がる石のごとくです。温泉旅行で話的にちょっと盛り返すかなと思わせるけれど、結局そのあとさらに転がり落ちていきます。その辺はもうそこら辺のAVよりひどいポルノ映画。和田勉の願望を映像化しているだけと見ました。外出するとなると、突然セーラー服だし、いままでずっとバスローブだったのに突然Tシャツを着ているともったら、案の定服のままシャワーを浴びるし、という感じです。