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百萬圓貰ったら

2000/9/28
If I Had a Million
1932年,アメリカ,88分

 
            
     
 
 大企業家のジョン・グリデンは医者に余命幾ばくもないと言われていた。彼の周りにはそんな彼の遺産を狙う親戚がうようよ、社員たちも頼りにならない間抜けばかり。そこでグリデンは自分の財産を身も知らない他人に分け与えることに決めた。その選定は、住所録から無秩序に選び、それぞれに100万ドルをあげるというものだった。
 100万ドルを手にした人々の短い物語がオムニバス形式で続くコメディ。いわゆるルビッチらしい「スクリューボール・コメディ」ではないが、非常にテンポよく話が次々と展開されているので小気味よい見ごこち。話もいわゆるコメディから少しほろりとさせるものまで多岐にわたり楽しめる。

監督 H・ブルース・ハンバーストン
    エルンスト・ルビッチ
    ノーマン・Z・マクロード
    スティーヴン・ロバーツ
    ノーマン・タウログ
    ジェームズ・クルーズ
    ウィリアム・サイター
    ルイス・D・レイトン
原作 ロバート・D・アンドリュース
脚本 イザベル・ボーン
    クロード・ビニヨン
    ウィットニー・ボルトン
    マルコム・スチュアート・ボイラン
    ジョン・ブライト
    シドニー・ブキャナン
    レスター・コール
    ボイス・デ・ガウ
    ウォルター・デレオン
    オリヴァー・H・P・ギャレット
    ハーヴェイ・ハリス・ゲイツ
    H・ブルース・ハンバーストン
    グローヴァー・ジョーンズ
    エルンスト・ルビッチ
    ロートン・マッコール
    ジョセフ・L・マンキウィック
    シートン・ミラー
    ロバート・スパークス
    ティファニー・セイヤー

出演 ゲイリー・クーパー
    ジョージ・ライト
    チャールズ・ロートン
    メアリー・ボーランド
    フランシス・ディー
    ジャック・オーキー

 

 

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 ルビッチと言うと「スクリューボール・コメディ」(スクリューボール・コメディは1930年代にハリウッドではやったコメディで、男女男という恋愛関係を描いたもの。ルビッチはその最大の作家で数多くの傑作を生んでいる。特に婚約している男女の間に一人の男が割って入ってひと悶着という展開が多いため、「ルビッチの映画で婚約しているということはつまり別れるということだ」とまで言われた)。
 しかし、この作品はまったく違う。オムニバスという形式がどういういきさつでとられたのかわからないが、当時のハリウッドのいきさつを考えると、おそらく会社の企画にルビッチがかり出されてというのが妥当なところだろう。このオムニバスの中で、ルビッチがどの部分の脚本を書き、どの部分を監督したのかはわからないが(調べればわかるのかもしれない)、どれもなかなか面白い。
 他の監督では、ハンバーストンが後に「十人のならず者」などを撮って有名になったほか、タウログはジェリー・ルイスの底抜けシリーズのいくつかをはじめとして数多くのコメディを撮っているし、それぞれの監督がトーキー初期のコメディの巨匠ばかりであるのだ。
 うーん、そうなのか。と自分で納得してしまいましたが、やはり1930年代はハリウッドの黄金期。ちょっと探せば面白いものがざくざく出てくるのだと実感しました。