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モンテ・カルロ

2000/9/19
Monte Carlo
1930年,アメリカ,90分

 
            
     
 
 公爵と女伯爵との結婚式、女伯爵ヴェラは伯爵から逃げ出し、メイド一人を連れて電車に飛び乗った。ヴェラが行き先に決めたのはモンテ・カルロ。ほとんどお金がない彼女はカジノで稼ごうと考えたのだった。そんな彼女に一目ぼれした伯爵フェリエールは何とか彼女に近づこうとするが、彼女は彼をはねつける。思案した彼は、美容師に化けて彼女に近づくことに決めた。
 ルビッチが、トーキー初期に撮ったミュージカルコメディ。最初からしばらく音楽のみでセリフがないので、サイレント映画かと思ったくらい、サイレント期のスタイルがそのまま残っている。
 いわゆるミュージカルなので、突然歌い出したりするのが気になるが、歌も軽妙でかなり楽しい。

監督 エルンスト・ルビッチ
脚本 アーネスト・バイダ
撮影 ヴィクター・ミルナー
音楽 フランク・ハーリング
    レオ・ロビン
    リチャード・ウィティング

出演 ジャネット・マクドナルド
    ジャック・ブキャナン
    ザス・ピッツ
    クロード・アリスター

 

 

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 とことん軽い。軽快なテンポと明るい雰囲気。一生懸命見るよりは、なんとなく流しているのがいい。そういう映画。それでもなんとなく見ると幸せになる。そういう映画。映画史的にどうだとか、ミュージカル映画ってのは不自然でいやだとか、いろいろ理屈をこねたり、文句をつけたりすることも可能だろうけれど、そういうことをすることがまったくばかげたことに思えてくるような映画。映画なんて楽しければいい。映画に音がついた頃の人々はそう考えていたんだろうか?
 この映画がトーキー初期であるのは、汽車を映す時に、車輪のアップがあったり、時計の時報を表現するのに、からくり人形を映したりするあたりから伺える。音を表現するために考案された映像法から抜け出せないと言ったところだろう。しかし、そのことが映画にとってマイナスにはなっていないので、別にかまわないだろう。
 個人的には、公爵のくせのあるしゃべり方がなんとも心引かれた。出てくるだけでなんとなく面白い。そんな人物を登場させることができたのもトーキーのおかげ。ルビッチはそのトーキーの利点をいち早く活用したという点ではやはりすごいと言っていいのだろう。