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ミュージック・オブ・チャンス

2000/4/12
The Music of Chance
1993年,アメリカ,103分
 
            
     
 
 ポール・オースター原作の小説の映画化。道端で拾ったギャンブラー・ジャックに自らの金を託し、大金持ちとポーカー勝負に向かうジム。カフカ的ともいえる不思議な世界を描いた映画。シカゴ・ホープで人気俳優となるマンディ・パンティンキンが好演している。
 原作を読んでしまっていると、つまらなく感じるが、純粋に映画としてみるならば、それほどつまらない作品ではない。原作の深みが2時間という時間の中で表現し切れなかったのが残念。

監督 フィリップ・ハース
原作 ポール・オースター
脚本 フィリップ・ハース
撮影 バーナード・ジッターマン
音楽 フィリップ・ジョンストン

出演 ジェームズ・スペイダー
    マンディ・パンティンキン
    ジョエル・グレイ
    チャールズ・ダーニン
    M・エメット・ウォルシュ

 

 

 

DVD未発売・ビデオ廃盤

 

 

 
 この監督がオースターの作品が好きだということはよくわかる。しかし、あまりに原作に忠実すぎるのではないか。小説を映画化するときには常に付きまとう問題は、その監督の切り口と自分(見る側)の切り口の食い違いだが、この作品はそれ以前の問題だ。この監督の切り口が気に入らないというのではなく、主張というものが感じられないということ。原作を忠実に再現し、それなりに面白い作品には仕上がっているが、映画としてはあまり評価できない。たとえ、違和感を感じる人がいるとしても、自分なりの解釈でもって、ばっさりと原作を切り取ってくれたほうが、潔く、面白いものになったのではないかと感じてしまう。