ホワイトアウト
2010/4/8
Whiteout
2009年,アメリカ,101分
- 監督
- ドミニク・セナ
- 原作
- グレッグ・ルッカ
- スティーヴ・リーバー
- 脚本
- ジョン・ホーバー
- エリック・ホーバー
- チャド・ヘイズ
- ケイリー・W・ヘイズ
- 撮影
- クリス・ソース
- 音楽
- ジョン・フリッゼル
- 出演
- ケイト・ベッキンセル
- ガブリエル・マクト
- コロンバス・ショート
- トム・スケリット
- アレックス・オロックリン
1957年、ロシアの輸送船で銃撃戦がおき、輸送船が南極に墜落する。その50年後、アメリカの南極基地で保安官を務めるキャリー・ステッコは数日後に本土に帰ることになっていた。しかし、誰もいないはずの区域で死体が発見され、それが南極初の殺人事件だと判明する…
極限の自然環境の中で殺人犯を追いかけるサスペンス・アクション、監督は『ソードフィッシュ』のドミニク・セナ。
気温は零下60度にもなる南極、十分な装備もなく外にでれば数分で命を落としかねない。そこで発生した殺人事件と異常事態を連邦保安官のキャリーが追求する。キャリーには南極にやってくる原因となった事件が心の重荷としてあり、南極ではじめての殺人事件でその記憶がよみがえる。
犯人探しのミステリーとしては今ひとつ。いったい誰が犯人なのかというドキドキ感はあまりない。こういう閉鎖された社会で起きる事件の場合、犯人は身近な人間であることが多く、周囲の誰もが信用できないという疑心暗鬼の状態に陥るものだが、この作品ではそのような演出はあまりされない。犯人がわかってみても、まあそんなもんかなぁと思ってしまう。
その代わり、極限の自然環境の中で繰り広げられるアクションにはスリルがある。外気に体をさらす危険が常にある中、いつ犯人に襲われるかわからないというスリル、それがすごい。基地の建物と建物の間はロープで結ばれており、それを道しるべとし、同時にそのロープに体をつないで安全を確保する。このロープがとてもいい小道具になっている。
映画の前半に手袋をなくしたキャリーが素手で外を逃げ回るシーンはかなりの焦燥感があるし、終盤のクライマックスのアクションシーンもなかなかのもの。
しかし、まあ言ってしまえばそれだけの映画。南極の極寒の地という怖さ意外に見所はない。ドラマの展開が基地の中になってしまうと見所はほとんどないと言わざるを得ない。
キャリーが南極に来る発端となった事件のフラッシュバックも終盤に今回の事件との類似性が明らかになってキャリーの心に及ぼす影響みたいなものが審らかになり、なるほどねと思うけれど、だからと言って物語に何か面白みが加わるわけではない。
というわけで、ごくごく普通のサスペンス・アクション、つまらなくはないが暇つぶし以上にはならない。まあ、たまにはこういう罪のないというかわかりやすいスリルを味わうのもいいかもしれないなぁ
