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インスタント沼

とにかくナンセンスでくだらない、三木聡映画最高峰のくだらなさ!
★★★★.5

2010/4/3
2009年,日本,120分

監督
三木聡
脚本
三木聡
撮影
木村信也
音楽
坂口修
出演
麻生久美子
風間杜夫
加瀬亮
松坂慶子
相田翔子
ふせえり
白石美帆
村松利史
松重豊
岩松了
preview
 女性雑誌の編集長の沈丁花ハナメは何をやってもうまくいかず、泥沼状態、ついに雑誌は廃刊になり、母親は意識不明になり、実の父親が別にいることを知る。ハナメはこれを子供のころに沼に沈めた招き猫のせいだと考えるが…
 三木聡が『時効警察』の麻生久美子を主演にいつもどおりのナンセンスギャグを繰り出すコメディ映画。とにもかくにもくだらないので、くだらないものが好きな人には傑作、受け付けない人は受け付けない。
review

 三木聡というととにかくナンセンスなギャグ映画を作ることもあれば(たいていうけない)、ちょっとほろりとするようなドラマを作ることもあるけれど、この作品はとにかく徹底的に下らないナンセンスなギャグ映画。彼のナンセンスなセンスがどうもしっくり来ないという人は最初から見ないほうがいい。しかし、三木聡の笑いが好きだという人はぜひ見て欲しい。ここまでくだらない映画はそうそうない。私はとにかくおかしくておかしくてしょうがなかった。

 とりあえず予想はつくことだが、ストーリーのようなものはあって泣きが如し。一応、沈丁花ハナメという主人公が実の父らしい“電球”と交流するというか、仲良くなるという話。その中でハナメは新しい人生を見つけ、新たな自分を発見するわけだ。こう書いてみると意外とまともな話に見えるけれど、実際のところは脈略がありそうななさそうな映画だ。

 と、とりあえずまとめてみたけれど、結局のところこの映画は一貫してただただくだらないというところが最大の魅力だ。特に、ハナメが編集長をする雑誌が廃刊になるあたりからとにかくくだらないギャグに継ぐギャグ、しかもその大半は物語とは関係なく、登場人物に指摘されることすらしない。

 物語上で重要な沼に沈んだ郵便ポストから手紙が見つかるシーンでは、ハナメの母親が昔書いた手紙が発見されるのだが、その発見された手紙を干したものがピカソのゲルニカの絵になっている。が、それは数秒映るだけでまったく触れられもしない。

 他にもとにかくくだらないことのオンパレード、中華料理屋だか飲み屋高の壁に「サモ飯金宝」というメニューが張ってあったり、なんだかかんだか。まあ、こういうギャグを解説したところでまったく面白くはないので、書かないことにするが、好きな人にはたまらないおかしさ。とにかく「くだらねぇぇぇ」「訳わからん(笑)」というコメントばかりが口をつく。

 今回は登場人物もふざけているので潔い。風間杜夫演じる電球、加瀬亮演じるガス、みんなおかしな人たちだ。途中でちょっと出てくるカリスマ骨董品屋も意味不明だ。

 CGやら特集効果のようなものもあえて安っぽく作られている。徹底的に作り物っぽくすることで、くだらなさをさらに強調しているわけだ。

 なので、とにかくくだらない、訳わからない、あほくさい、おかしい、と思ってみていればそれでいい。そして、くだらない映画としては傑作の域にあることは間違いない。

Database参照
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監督順: 
国別・年順: 日本90年代以降

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