マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
2010/3/24
Marley & Me
2008年,アメリカ,118分
- 監督
- デヴィッド・フランケル
- 原作
- ジョン・グローガン
- 脚本
- スコット・フランク
- ドン・ルース
- 撮影
- フロリアン・バルハウス
- 音楽
- セオドア・シャピロ
- 出演
- オーウェン・ウィルソン
- ジェニファー・アニストン
- エリック・デイン
- アラン・アーキン
- キャスリン・ターナー
新聞記者のジョンは同じくジャーナリストのジェニーと結婚し、フロリダに引っ越す。まだ子供がほしくないジョンは犬をジェニーにプレゼントするが、それがどうしようもないバカ犬だった。しかしジョンがその犬マーリーのことをコラムに書くと、そのコラムが大人気に。そん中、ふたりは赤ちゃんを授かるのだが…
ジョン・グローガンによるベストセラーエッセイの映画化。とにかく和みます。
とにかくバカというか、わがままな犬のマーリー、その犬が起こす騒動を書いて人気コラムニストになったジョン、そのジョンとマーリーと家族の日常を面白おかしく描いた話。
言ってしまえばただそれだけ。しかし、このマーリーの巻き起こす騒動の面白さ、そしてそのマーリーとともにさまざまなことに出会いながら何かを失い、代わりに何かを得て、一歩一歩人生を歩んで行くジョンとジェニーのドラマ、それが絶妙に組み合わされて、見事な作品に仕上がっている。
まあ、説明は不要、楽しく見てちょっと感動すればいい。それだけのために作られた映画だからそうやって見ればいい。
典型的なハリウッド映画と言ってしまえばそうなんだけど、こういう軽いヒューマンドラマタッチのコメディってのはやっぱりハリウッドがうまい。笑いを基本にしながら、そこに家族の物語を入れ込んで行って、最後には感動を誘う。オーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンという主演のふたりも、さすがにコメディ出身だけに、こういった作品では画面にすっと溶け込んですごく自然だ。
なんか、動物と子供を使うのは卑怯だと思う反面、やっぱり動物と子供が出てくると和んでしまう。特に犬を飼っていたり飼ったことがあったりという人ならついつい引き込まれてしまうに違いない。ハリウッドはヤッパリこうでなくちゃ!
もうひとつ、この映画がすごいと思ったのは犬の使い方。もちろんかなりの数の犬を使ってマーリーの障害を表現しているわけで、時に「ちょっとおかしいかな」と思うような犬も混じっていたりするのだけれど、それでもマーリーをマーリーとして映画の中心にすえ、観客を感情移入させるだけの存在感を生み出している。生まれたばかりの子犬のときから、よぼよぼの老犬になるまでマーリーはマーリーであり、老いておとなしくなったマーリーを見ても、若いときのはちゃめちゃなマーリーの面影がそこにあるように見えてしまうのだ。
これもまあハリウッドらしさといえばハリウッドらしさ。ハリウッドは動物の扱いについても長い時間を掛けて熟練して来たわけで、その技術は本当にすごいと思う。
そんなこともあって、この作品はかなりいい出来。まあ作品としてとても軽いので、くり返し見るような作品ではないけれど、一度見てそんはない。なんだか精神的に疲れたときにレンタルやさんで借りてきましょう。
