L project
2010/2/17
The Lazarus Project
2008年,アメリカ,98分
- 監督
- ジョン・パトリック・グレン
- 脚本
- ジョン・パトリック・グレン
- 撮影
- ジャージー・ジーリンスキー
- 音楽
- ブライアン・タイラー
- 出演
- ポール・ウォーカー
- パイパー・ペラーボ
- ブルックリン・プルー
- ボブ・ガントン
まもなく保護観察期間の終わるベンは仕事にもなれ愛する妻と娘と新しい人生を歩もうとしていた。しかし、前科が原因で仕事をクビになり、ちょうど出所し来ていた弟の頼みに乗って強盗事件を起こし、死刑を宣告されてしまう。しかし死刑執行されたはずのベンは森の中の施設へと向かっていた…
死んだはずの男が体験する不可思議な出来事、その裏には一体何が… 『ワイルド・スピード』のポール・ウォーカー主演のサスペンス。
死刑執行されたはずのベンがオレゴン州の森の中にある精神病の囚人施設に管理人として赴任することになる。そして彼はその町から出ることは出来ないと告げられ、妻と娘のことは忘れるように言われる。そして天使や悪魔の幻影を見た彼は、その不思議な立場を徐々に受け容れるのだが…
この死刑囚を何かするというネタは『ニキータ』をはじめいろいろある。プロットとしてのキモは「何をするのか」ということな訳だが、この作品の場合「いったい何をされているのか」ということが重要になってくる。死刑執行されるはずのところからいきなり道端を歩いているところへ飛び、それが現実なのかそれとも死後の世界なのかもわからないまま彼はその世界を生きはじめる。
そんな中で囚人の一人の腕に合った謎のマークが森の中でも見つかるなどさらに謎を深める要素が重ねられる。いったいどうなっていくのか…という興味で引っ張るところはなかなかいい。薄暗い雰囲気に謎の美女、よくあるといえばよくあるのだけれどそういう定番もまたよい。
ただ、その謎が解けてゆく終盤が今ひとつ。どんでん返し的にさまざまなものの持つ意味ががらりと変わるというのはいいのだけれど、その仕掛けを重視しすぎるために、その裏にある真意というか、そのような仕掛けがなされた理由があまり描かれずに終わってしまう。その上、結末のつけ方もどうにも納得がいかない。「何がどうなっているんだ」という疑問で引っ張った割にはその疑問の多くに答えが出ないまま終わってしまって欲求不満が残るのだ。
カタルシスを感じさせるようなラストにするというのはなかなか難しいことな訳で、それまでの家庭の部分だけでも面白いんならまあいいかとも思うのだが、やはりこれではあくまでもB級、DVDスルーも仕方なし、特に感想もなし。
