うた魂♪
2009/10/9
2008年,日本,120分
- 監督
- 田中誠
- 脚本
- 栗原裕光
- 田中誠
- 撮影
- 鈴木一博
- 音楽
- 林祐介
- 出演
- 夏帆
- ゴリ
- 石黒英雄
- 徳永えり
- 亜希子
- 岩田さゆり
- ともさかりえ
- 間寛平
- 薬師丸ひろ子
北海道、七浜高校合唱部の荻野かすみは自分の歌声とルックスに自信満々、想いを寄せる牧村純一に写真のモデルになってくれといわれ喜ぶが、肝心の写真の顔が変な上、牧村に産卵する鮭みたいと言われすっかり落ち込んでしまう。他方、近くの湯の川学院ではヤンキーたちの合唱部が活動していた…
合唱をテーマにした青春コメディ。音楽ってのはヤッパリ力があると思うが…
まあ、まあ、言ってしまえばワンパターンの青春映画だ。あることに没頭していた高校生が、好きな人の一言でそれがいやになってしまう。それで仲間に迷惑をかけるけれど、その没頭していたことの魅力に気づき、仲間の大切さに気づき、人間として一段成長する。
映画が始まってすぐにそんなワンパターンの映画であるということはわかる。さらにはいじめ役の恋のライバルまで登場し、そこまで定石を踏むかとあまりの正直さにちょっとびっくりしてしまう。
そして周囲からはダメな奴らだと思われている湯の川学院というヤンキー校が真実に気づくきっかけになるというのもまたしても定石だ。
変化球なのはその湯の川学院のリーダーがゴリというところ。どう考えても高校生には見えないわけだが、ガクランで強引に高校生に見せてしまうところはすごい。
さらに話を膨らませようと、そのゴリと薬師丸ひろ子演じる七浜高校の顧問とのエピソードが付け加えられているのだが、これは思わせぶりなだけで特に意味はない。さらには主人公と恋のライバルの関係を小学校までさかのぼるというエピソードもあるが、これも特に意味はない。
結局は夏帆を中心とする「かわいい女の子達」を眺める映画に他ならない。合唱をテーマにしているわけだが、主人公の心を動かす湯の川高校の「15の春」の合唱は大勢でカラオケを歌っているようにしか聞こえない。
というわけででているアイドルに興味がなければ何のことはない映画ということだ。しかしそれでも最後の歌のシーンではなんだか感動してしまったりする。やはり音楽の力というのは偉大だ。しかもたくさんの人間が一緒に音楽を奏でるというのはそれだけでなんだか感動的だ。一人の素晴らしい歌い手の歌を聞くというのももちろん感動的だが、たくさんだと中に下手な人が混じっていても全体では感動的なものになりうる。
なんだかな~という映画だったが、最後でなんとなくまとまってしまった。そんな印象。
