ハンコック
2009/10/1
Hancock
2008年,アメリカ,92分
- 監督
- ピーター・バーグ
- 脚本
- ヴィー・ヴィンセント・ノー
- ヴィンス・ケリガン
- 撮影
- トビアス・シュリッスラー
- 音楽
- ジョン・パウエル
- 出演
- ウィル・スミス
- シャーリーズ・セロン
- ジェイソン・ベイトマン
- エディ・マーサン
ロサンゼルスに暮らす酒びたりの男ハンコックは実はスーパーマン。事件が起きると空を飛び銃弾も跳ね返して悪人をやっつける。しかし粗暴な行動が世間の不評を買っている。そんなある日、そのハンコックに助けられた広告マンのレイがハンコックのイメージアップを買って出るのだが…
風変わりなスーパーヒーローを描いたアクションコメディ。
無敵にスーパーヒーローが酒びたりのいい加減な男だってのはいい。犯罪者を退治し、人命を助けるんだけれど警察にも一般市民にも煙たがられている。広告マンで世界を救うことを夢見るレイはそのハンコックに命を助けられて、ハンコックのイメージアップの戦略を練る。その作戦がまず刑務所に入るものだという発想もいい。
刑務所の中でのどたばたなどもあり、ハンコックの孤独も明らかになり、物語はいい感じで進む。彼が大事に持っている「フランケンシュタイン」という活字が見える紙切れに彼の出自の悲しさがうかがい知れ、その哀しみが癒される物語へと進んでいくのかと思わせる。
そしてレイの妻メアリーの思わせぶりな視線もハンコックの出自にかかわるものなのだろうと想像でき、期待は膨らむのだが…
終盤の展開はひどい。はっきり言ってこの作品は最後の30分ですべてをぶち壊しにしてしまったと思う。ヒーローとしての自覚が芽生えたハンコックに危機が訪れるという展開はわかるけれど、この展開はどうにも。ハンコックが力を失う仕組みがよくわからないから、どうしたらそれを避けられるのかもわからないし、それがわからないんじゃあ悪人との対決でも盛り上がりようがない。
この映画は結局のところ失敗作だ。ウィル・スミスもいいし、物語の入り方もいいのに、ここまでひどくなるというのはどう考えても脚本のせいだ。うまくやればシリーズかも出来たかもしれないのにもったいない。なんて事を言う必要はないのだが、ウィル・スミスにはいい役だったような気がする。
ひねることなくストレートに行くか、逆にハチャメチャにするかすれば面白くなった気もするのに。
