| 非常にオーソドックスで面白いコメディである。凸凹ものというのはエディ・マーフィの『48時間』をはじめとしていろいろあるが、面白い作品が多く、これもそのひとつだ。ティム・ロビンスにはコメディの印象はあまりなく、実際あまり出演していないのだが、いい役者というのはコメディに出てもやはりうまいもので、非常にいい味を出している。
相手のマーティン・ローレンスは『バッド・ボーイズ』でブレイクして、これでコメディ役者としての地位を確立した感がある。その後これといったメガヒットはないが、出演する作品はそれなりに売れている。そして、この作品では非常にいい味を出している。ティム・ロビンスとのコンビがよかったのか、それともまだ若くていきがよかったのか、さらりとはく台詞にクスリとさせられることも多い。
内容のほうは他愛もないコメディで、展開は大体読めるが、敵役というか脇役としてもう一組の凸凹コンビ(ジョン・C・マッギンレーとジャンカルロ・エスポジート)を登場させるというのは秀逸なアイデアだった。これで展開が複雑になるというわけでは決してないけれど、単純な凸凹コンビの話よりも展開にふくらみが出て、面白い展開ができるようになったようだ。
スティーヴ・オーデカークといえば“親指”シリーズをはじめとして本当にばかばかしい映画ばかり撮るという印象が強い(それが面白いんだけど)が、この作品はそれと比べると非常にまともで、知らないで見たらオーデカークの作品だとは思わないだろう。これがティム・ロビンスではなくてジム・キャリーだったら相当に下品な映画になっただろうが、このキャストであることで上品で一般受けする映画になった。その代わりオーデカークのファンには物足りないものになったという印象もあるが…
こんなコメディはいつ見ても楽しめるからいい。
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