| 娘がいなくなり、カイルがそれを必死に探すところまではなかなかおもしろい。大体の人は、娘が飛行機のうえでいなくなるという話だと知って観ているはずだということを前提として、それがカイルの妄想、そもそも娘がいるということ自体が妄想であるというように解釈できるように次々と伏線をはってある。そのような伏線の中で、ジョディ・フォスターはなかなかいい演技をしていると思う。
しかし、同時にそのような伏線が張られている以上は、その娘の存在が妄想であるというトリックにどこかでどんでん返しが来るであろうことも予想ができる。そして、そのどんでん返しがどのように来るのかということが映画の中盤を引っ張るわけである。このあたりもまあ許せるレベルではある。
しかししかし、そのどんでん返しの拙さが映画の全てをつまらないものにしてしまう。(以下ネタばれです。これを読んで、見たいと思う人がいるかどうかはわかりませんが、一応警告)
この犯罪計画はどう考えても無理がありすぎる。見ていない人のために解説すると、乗客の一人が乗務員と組んで偽装ハイジャックを計画し、カイルにその罪を押し付けて金だけ頂くという計画なのだが、その筋立てにはかなりの無理がある。まず、カイルの娘ジュリアを乗客の誰も、乗務員の誰もが見ていないというのが前提として成り立つとは思えない。確かに見たという人がいれば、計画は根底から崩れるてしまう。さらに、そもそもどうしてカイルをこの便に乗るように仕向けられたのかもわからない。カイルが設計したからと言って、必ずしもこの便に乗るとは限らないし、そもそもそうではない可能性のほうが高かったのではないか?
そんなこんなでなんとも納得がいかないサスペンス。終盤の20分はあまりに退屈。なんか、最終的にハートウォーミングなラストになるのも納得がいかないし。どっちにしてもとりあえず参考人として任意同行は求められるだろ。乗客たちにも情報が伝わるのが早すぎるし、アラブ人には謝るべきだし。アパートの向かいの窓に人影が見えたのは幻覚か?
魅力といえば、このジャンボジェットはなかなかすごい。客席は完全に2階建て、ファーストクラスは超豪華でバーラウンジもついている。機内で使われる食器やらポットやらもハイセンス、これならエコノミーでも長旅が楽しく過ごせるのではないかと思う。でも、バーラウンジはきっと大混雑だろうなぁ…
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