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テイキング・ライブス

2006/3/20
Taking Lives
2004年,アメリカ,103分

 
            
     
 
 十数年前、バスで隣り合わせに座り、仲良くなった2人の青年、しかしその一人がもう一人を突き飛ばし、トラックにひき殺させる。そしてその青年は彼のバッグとギターを持ってどこかへ向かった。
 そして今、工事現場から両手を切られた死体が発見され、モントリオール警察はFBIに協力を要請し、プロファイラーのスコットがやってくる。 豪華キャストのサイコ・サスペンスだが、出来はごく普通。監督はTV映画を数多く撮ってきたD・J・カルーソー。
監督 D・J・カルーソー
原作 マイケル・パイ
脚本 ジョン・ボーケンキャンプ
撮影 アミール・M・モクリ
音楽 フィリップ・グラス

出演 アンジェリーナ・ジョリー
    イーサン・ホーク
    キーファー・サザーランド
    ジーナ・ローランズ
    オリヴィエ・マルティネス
    チェッキー・カリョ
    ジョン=ユーグ・アングラード

 

 

 


テイキング・ライブス ディレクターズカット 特別版

 

 

 

 ごくごく普通のサイコ・サスペンス。サスペンスというからには、どのような仕掛けが用意され、どのように犯人をわからなくさせるかというのが肝心なわけだが、この作品はそもそもその犯人の可能性が非常に限られており、展開の可能性がうすく、効果的などんでん返しをやる余地がない。だから、物語の展開は大体読めてしまい、その予想はほとんど裏切られない。それでも、スピード感があるので、なんとなくつられていけば、飽きることはない。
 しかし、なんと言っても主人公がプロファイラーで、サイコ・サスペンスなのに、犯人の心理分析をやる部分がほとんどないのがなんとも拍子抜けだ。これでは主人公はプロファイラーである必要はない。プロファイリングと言えるようなことをするのは、最初に目撃者であるイーサン・ホーク演じるコスタを取り調べるシーンくらいのものだ。
 アンジェリーナ・ジョリーでサイコ・サスペンスと言って思い出すのは『ボーン・コレクター』だ。この作品で彼女は全身麻痺の捜査官リンカーン・ライムの助手として、現場を捜査する警察官の役を演じた。この作品のキャラクターもそこでアンジェリーナ・ジョリーが演じた役に似ているために、ここではアンジェリーナ・ジョリーがリンカーン・ライム並みの切れを見せるのかと期待してしまうが、そんなことはない。
 もちろん『ボーン・コレクター』はベストセラー作家ジェフリー・ディーヴァーの原作があってのものではあるが、この作品も一応原作ものであり、これだけのキャストだから、それなりのものができるのではないかと期待してしまうのが、観る側の期待というモノである。

 それでもこの作品はアンジェリーナ・ジョリーに救われた感がある。こんな作品でヌードを披露したのも、興行的に助けるためでしょうかねぇ…