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婦人会のおばさんたちがそのメンバーの一人の夫の思い出のためにヌードカレンダーを作る。実際に世界でニュースになったそんな話を映画にする。この話題性と、トピックのおもしろさだけで映画として十分成立する。しかも、それをイギリスらしいヒューマン・コメディに仕上げたのだから、おもしろくない作品ができるはずもない。
なのだが、この作品はそんな「当たり前のおもしろさ」の域を出ないままにまとまってしまったという印象だ。ヌードカレンダーの先行きがどうなるのか、婦人会の上層部との対立をどう解決するのか、などのハラハラがあって、展開を追うのに苦労することはなく、おばさんたちがヌードカレンダーに参加することを決める心情というのもそれぞれでおもしろい。しかし、実際に写真をとるときのドタバタに今ひとつ面白みがない。カレンダーを撮ることへの想いと恥ずかしさの関係性というかバランスが今ひとつうまく描かれていないように思えるのだ。
そしてまた、カレンダーが成功して行く過程で、最初の目的から少しずつ外れて行き、家族との関係もギクシャクして行くというもうひとつのプロットの描き方も中途半端といわざるを得ない。主人公になるクリスの葛藤と親友のアニーとの関係がもっとうまく描かれて、クリスの夫がもっと前面に出てきたら、ヒューマンドラマとしても面白みが出てきたように思うのだが。
そのあたりに残念な感じは残るが、コメディとしてはやはりそれなりにおもしろい。女性版『フル・モンティ』といわれるだけあって、確かに『フル・モンティ』と同じような話になっている。しかし、この2つの作品の最大の違いは『フル・モンティ』がイギリス映画であるのに対し、この映画がアメリカ映画(ハリウッド映画)であるということだ。この作品には、イギリス映画のような暗さがない。あまりにあっけらかんとしていて、味がないのだ。これがイギリスで作られていたとしたら、もっとうら寂しいいい味わいの映画になっただろうと思う。
しかし、イギリスにはどうしてこのようなおもしろい話が転がっているのだろうか。こういうことを次々思いつく国民性だから、実際の出来事にしても、映画にしても一風変わったものが多くなるのか。私はイギリスのそんなコメディ映画が好きだが、だからこそこの作品には今ひとつ乗り切れないのかもしれない。
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