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ステップ・イントゥ・リキッド

2005/9/7
Step into Liquid
2003年,アメリカ,87分

 
            
     
 
 “レジェンド”ハワイの伝説的なサーファーたち、あるいは、アイルランドの寒風の中で、湖で、タンカーの起こす波で、100マイルのはるか沖合いでサーフィンを楽しむ人々。そんなあらゆるサーファーを捉えたドキュメンタリー。
 監督はサーフィン映画の金字塔『エンドレス・サマー』を撮ったブルース・ブラウンの娘デイナ・ブラウン、サーフィンが親から子へと受け継がれるように、サーフィン映画も親から子へと受け継がれる。そして、女性サーファーが活躍する時代となり、女性がサーフィン映画を撮るようになった。
監督 デイナ・ブラウン
脚本 デイナ・ブラウン
撮影 ジョン=ポール・ビーグリー
音楽 リチャード・ギブス

出演 レイアード・ハミルトン
    ケリー・スレイター
    ピーター・メル
    ロシェル・バラード
    レイン・ビーチリー
    ジェリー・ロペス

 

 

 


ステップ・イントゥ・リキッド

 

 

 

 とにかく気持ちいいサーフィンの映像。10メートルはあろうかという巨大な波に乗り、あるいは身長ほどのチューブの中を通り抜け、エアを決め、時には波に飲まれる。それを水中カメラを利用して巧みに撮影する。その臨場感とスピード感はまさにサーフィン映画の真骨頂、映像を見ているだけで爽快な気分になる。しかし、サーフィン映画というのはだいたいそれで終わってしまいがちだ。見終わってみると「いいねぇ、サーフィン」と思うけれど、結局それで終わり。今度の休みは南の島でも行きたいなぁと夢想してボーっとするくらいが関の山である。
 この映画も基本的にはそんな映画だが、ひとつ違う点があるとしたら、サーフィンを愛する人々の気持ちが込められていることだ。サーフィンが格好いいから映画になっているのではなく、サーフィンが楽しいから映画になっている。だから、この映画に登場するのは、若くて格好いいスターサーファーよりむしろ、何年も波に乗り続けたベテランサーファーたちである。彼らはとにかくサーフィンが楽しく、サーフィンさえしていればそれ以外には何もいらないという人々だ。そのような人々を撮ることで、サーフィンの楽しさを伝え、さらに様々なサーフィンの形を伝えることで、どんな人でもサーフィンを楽しむことが出来るのだと伝えようとする。
 アイルランドの子供たちがサーフィンを通じて宗教をも越えたと言いたいかのようなエピソードはさすがにやりすぎという気もしたが、とにかくも、ここにあるのはサーフィン愛。サーフィンって楽しい、サーフィンって素晴らしい、さあみんなサーフィンやろうよ! というメッセージだ。
 確かに、これを見ているとサーフィンをやって見たくなる。実際にサーフィンをやっている人にはどう映るのかわからないが、サーフィンをやったことのない私には「サーフィンって楽しいそうだな」と思わせるには充分な映画だった。