|
この作品がツボに入って笑い転げてしまう人も世の中には絶対にいると思うので、観て欲しい作品ではあるが、個人的には“ややウケ”というところ。基本的なギャグとしては、名前を使ったギャグ、ローマ風だか、エジプト風だか知らないけれど、とにかくみんな“クス”が最後につき、誰が何という名前なのかちっとも覚えられないわけだが、それを利用して名前をギャグにして行く。途中には“マチュー・カソヴィクス”とか(本人が登場しているらしいが、いったいどこだった…?)、いろいろわけのわからない名前も出てきて面白い。
あとはイヌを使ったギャグ(イヌの名前もイデフィックス!)、ジェラール・ドパルデュー自体がギャグ(太りすぎ!)、といったあたりが笑いどころか。わかりやすいパロディとしてはカンフーシーンなども出てくるが、その辺りは少々使われすぎて食傷気味という感じもする。それよりは、さりげないフランスらしいシニカルな笑いがちりばめられているのがいい。
という感じで、何が笑えるかは観る人次第、スフィンクスのエピソードで大爆笑という人もいるだろうし、CGのショボさ(多分わざと)に笑ってしまう人もいるだろう。だから、決して大爆笑!とうたうことは出来ないが、苦笑を誘うD級作品ということも出来ない。そのあたりの微妙さも…
ところで、この作品はクレオパトラがシーザーにバカにされてエジプト人の偉大さを示そうとするというわけだが、実際に3ヶ月で宮殿を建てるという作業を実現したのはほとんどガリア人のクスリおかげ、というかガリア人のクスリがなければまったく不可能だった。とすると、偉大なのはエジプト人ではなくてガリア人ということにはならないか。ついでに、途中でシーザーがガリアでの根強い抵抗の話をしたりもしている。
ガリアはもちろん今のフランス、つまりこの映画はバカバカしいコメディでありながらも、フランス人のプライドは誇示する。ローマの時代からフランス人は偉大であり、レジスタンスは帝国の侵略に抵抗し続けていたのだ。
ああ、ナンとフランス的。舞台はエジプトなのにあくまでおフランス、まあこんな作品もありといえばあり。
|