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“韓流”と言えば純愛モノというイメージが強い中で、この作品はまさにその王道を行くような純愛モノである。が、脚本がなかなかいいので、「ああまたか」と退屈になるようなことはない。
まず、時間軸を2つもうけること。これはそんなに珍しいことでもないし、言ってしまえば使い古された方法ではあるけれど、効果的に使えれば、これほど簡単に物語を面白くするものはない。このプロットの2つの時間軸はどちらもが最終的にどうなるのかという謎を抱えている。現在のパートでは送り主はいったい誰なのかということ、5年前なら3人はいったいどうなるのかということ。この2つがうまーく練られ、織られ、観客の興味を引っ張っていく。もちろん見終わってみれば、「あー、やっぱりね」と思うわけだが、それはそれ、「せっかく映画館という特殊な空間でひとつの物語に没頭することができたのだから、だまされた振りをしていようじゃないか。」そんな気分にさせてくれる映画なのだ。
そんな映画だからもちろんどこかで見たことがあるような気はする。日本映画で言えばいわゆる“ハンカチもの”のジャンルにあたり、観客が涙を流すように作られているわけで、そのような単純な“ハンカチもの”のパターンはバリエーションが限られているのだ。それでもついつい感動してしまうのが(私も含めた)観客の浅はかなところなわけだが、浅はかだろうと何だろうとそのような感動を生み出せる映画はやっぱり大事にしたいのだ。
こんな映画をほめるのも、実際のところこっぱずかしいわけだけれど、たまには映画館の暗闇でこんな映画を観て、静かに感動してみるのもいいかもしれない。そんな風に感動してしまった自分をあとから鼻白んだとしても、その感動を味わった瞬間には何か得るものもあったはずだと思う。
もちろんリアリティを欠いているという意味では、入り込むことができない人もたくさんいるだろうことは予想できる。しかし、この映画にとって重要なのはリアリティではない。それよりはむしろ、誰しもが青春の頃に抱いたであろう幻想、その幻想を現実的なドラマとして再現することが眼目なのである。映画のプロットからは不要なようにも思えるジファンの妹の初恋のエピソードが挿入されているのも、それが初恋の幻想というモノを象徴的に表現することができるからだ。偶然出会っただけの人と一目惚れで恋に落ちる。そんな初恋の幻想がこのエピソードによって強調されるのだ。
いやー、でもやっぱりちょっとこっぱずかしいなぁ〜
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