キャメロン・ディアスはいつごろからこんなキャラクターになったのか。たぶん決定的だったのは『メリーに首ったけ』だろう。そもそもデビューはジム・キャリー主演の『マスク』だから、コメディ畑の出身と言ってもいいし、はっきり言ってコメディ以外では当たり役といえるものはほとんどない。真面目そうな映画でも頭が足りなかったり、キレた女だったりという役を演じている。
この映画もその路線を順調に進んで、28歳にもなって頭の中はまだ10代という感じのおバカな美女を演じている。そしてそれがまたうまい。この映画を見ていると、キャメロン・ディアスがおバカな美女を演じる映画にはずれはないと思えてきてしまうのだ。
さて、この映画でキャメロン・ディアス演じるクリスティーナのふたりの親友を演じるのはクリスティナ・アップルゲイトとセルマ・ブレア。どちらもそこそこなのある女優さんという感じだが、クリスティナ・アップルゲイトがなかなかいい。コートニーはおバカで子供なクリスティーナを抑える(というか操る)役柄で、実質的に影の主役である。こういうたずなを引くを引く人がいると、キャメロン・ディアスのキャラも生きるということだろう。
もうひとりのセルマ・ブレアは地味だ。しかし、ポイントポイントでおいしいところを持っていく。特に終盤の「ピアスネタ」はこの映画でもっともイカしたところだと思う。
このふたりのキャラクターと風貌を見ていて、この映画は『チャーリーズ・エンジェル』外伝なのだという気がした。クリスティナ・アップルゲイトはルーシー・リューに、セルマ・ブレアはドリュー・バリモアになんとなく似ている。キャラクターもコートニーとアレックスが、ジェーンとディランが似ているのだ。
チャーリーズ・エンジェルの普段というか、普通の人だったらこんななんだろうなという感じ。それがこの映画だという気がする。だからどうということもないが、なんとなく製作者の悪意のようなものを感じるのだ。あるいは、製作会社が同じコロンビアであるということを考えると、実は「フルスロットル」に向けた巧妙な宣伝なのかもという邪推も出来るかもしれない。
考えすぎかもしれないけど…
どちらにしても『チャーリーズ・エンジェル』を見て、キャメロン・ディアスを面白いと思ってしまった人は、見て損はない作品。
真面目な人は見ないほうがいいかも。あと、お子様にはお見せにならないように…
|