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続・座頭市物語

2003/12/31
1962年,日本,73分

 
            
     
 
 盲目の居合抜きの達人座頭市、やくざ物のあいだではにわかに名の知れた市が、とある宿場でさる大名の按摩をするように命じられる。「大名が何故旅の按摩などを」と訝しがる市は大名の気が触れてしまっていることを知る。そしてその帰り道、家中の侍に襲われる。しかし返り討ちに合わせた市は追われる身となってしまった。
 勝新太郎の『座頭市』シリーズの第2作。前作とつながる形でその後の市の活躍が描かれる。前作にも登場した万里昌代に加えて、水谷良重が出演。さらに、勝新の実兄・城健三朗(若山富三郎)も出演と豪華な顔ぶれになっている。
監督 森一生
原作 子母沢寛
脚本 犬塚稔
撮影 本田省三
美術 斎藤一郎

出演 勝新太郎
    水谷良重
    城健三朗(若山富三郎)
    万里昌代
    中村豊

 

 

 

続・座頭市物語

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 座頭市のパターンというものは既に2作目で固まっているらしい。どの作品を見ても基本的には同じという気がする。日活を中心としたいわゆるスターものはどれを見てもそうといえばそうなのだが、この座頭市はとみにその傾向が強いように思える。それはこのシリーズは主人公である座頭市が映画の中に占める割合が大きく、しかもこの座頭市というキャラクターのあくが強いということが理由にあるように思える。
 座頭市は盲目というハンデがあるにもかかわらず、常に余裕綽々である。侍に追われているのに飲み屋で堂々と酒を飲んでいる。女とも遊ぶ。何十人に囲まれても動じない。この余裕綽々という要素はヒーローをヒーローたらしめるものである。ヒーローは常に余裕がなくてはいけない。余裕があるからこそ相手の上に立ち、不利をまったく不利と感じさせず、逆に有利なはずの相手の余裕を奪ってしまう。
 そして、座頭市はなぜかもてる。英雄色を好むと言うが、ヒーローたるもの女もおろそかにしてはいけない。どんなにハードボイルドなヒーローであっても、女の影がなくてはいけないのだと思う。そういう意味でも座頭市はまったきヒーローである。
 こう考えると、座頭市とジェームズ・ボンドはどこか似ているのではないかという気がする。あるいは座頭市シリーズと007シリーズが似ているというべきか。ひとりの完全無欠ではない(けれど、無敵である)ヒーローが居て、美女が居る。ジェームズ・ボンドは組織に属し、座頭市は属さないなどなど相違点も限りないほどあるのだが、なにか映画のパターンが似ている気がする。
 だからどうした、という気もするが、この座頭市と007に共通するパターンというのはひとりのヒーローを主人公としたシリーズものの一つのパターンとしてあるということである。そして、このパターンを利用すると、いくつもいくつも果てしなく作品を作ることができる。そしてはまる人ははまる。
 そんなシリーズものである座頭市は、どれをとっても面白いし、見れば見るほどいろいろな面白さも発見できるのだと思うが、たくさん見るのはなかなか大変。