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パイソン

2003/9/18
Python
2000年,アメリカ,90分

 
            
     
 
 米軍が極秘開発した巨大ヘビを搬送中の飛行機が墜落事故を起こした。その事故現場の近くの町に住むジョンは自転車レイサーになる夢を諦め、兄の工場で働いていたのだが、工場はなかなか立ち行かなかった。そんな時、町の女性が酸で焼かれて殺されるという殺人事件がおきる…
 巨大ヘビが町を襲うという、巨大生物パニックモノの一つ。映画は絵に描いたようなB級映画でたいしたことないが、フルCGのヘビはなかなかやってくれる。
監督 リチャード・クラボー
原案 フィリップ・J・ロス
脚本 クリス・ニール
撮影 パトリック・ルーシュー
音楽 ダニエル・J・ニールセン

出演 キャスパー・ヴァン・ディーン
    ロバート・イングランド
    ジェニー・マッカーシー
    フレイン・ローゼノフ
    ウィル・ウィートン

 

 

 

パイソン

パイソン

 

 

 
 これがあまりにB級映画だとわかるのは、映像や演技で状況を説明出来ないがためにすべてをセリフで説明してしまう点にある。なので、逐一説明を聞いて話を追っていかなくてはならなくなって、映画にスピード感が出てこない。ただただヘビがいて、それと対決する人たちが自分がやることを説明しながら動いているだけという話になってしまう。というわけで主役級の人たちもなかなかひどいわけだが、端役で出てくる人たちのリアリティのなさには失笑してしまう。ヘビ退治のための特殊部隊の部下たちの銃の持ち方の素人くささはなんともほほえましいというか、ギャグでやっているのかと思ってしまうほど。
 そんな中、いい味を出しているのはヘビと不動産ディーラー。不動産ディーラーが未亡人に家を売ろうとしている部分はなかなかその辺のコメディ映画に使ってもよさそうな感じだし、このディーラーのキャラもなかなか。そしてヘビはしゃべらないので、説明くさくなくていい。ヘビだから行動の理由を説明しなくていいし(人間が代わりに説明してくれる)、殺人マシーンだから何をやってもかまわない。決して見事とはいえないCGではあるけれど、ヘビが出てくるとこの映画も映画らしくなって、「パニック映画パニック映画」とうれしくなる。ヘビが画面に登場している限り、このどうしようもないB級映画も救われる。
 ヘビが主役の映画なので、それでいいのかもしれないが、それにしてはヘビの登場時間が短い。フルCGだから制作費がかかるのかもしれないが、常にヘビの脅威が感じられるくらいの徹底的なパニックスリラーにしてしまえば、くどくどと説明をする必要もなくなって、かなり面白いB級映画になったんじゃないかなどと思う。

 なんと、こんな映画にもかかわらず「2」が作られてしまったようです。はたして誰が見るのか… でも、ちょっと見てみたい気もしないではない…