国宝である驟閣寺を焼いたということで捕まった寺の徒弟である溝口吾市、黙秘を続ける彼が放火するにいたるまでを回想する物語。もともと舞鶴の寺で生まれた吾市は父親の死後、友人であった驟閣寺の住職のもとに預けられることになった。驟閣を愛した父への想いから驟閣に並々ならぬ愛情を注ぐ吾市だったが、どもりである彼は周りの人にはなかなか心を開こうとはしなかった。
三島由紀夫の「金閣寺」を市川崑が映画化。映画制作時に金閣寺側ともめ、撮影に使用することも、名前を使うことも拒否されて、寺の名前は驟閣に、映画のタイトルも『炎上』と改めた。モノクロの暗い画面の中で若き市川雷蔵の演技が光り、宮川一夫のカメラが冴える。日本的“美”を感じさせる佳作。
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監督 市川崑
原作 三島由紀夫
脚本 和田夏十
長谷部慶治
撮影 宮川一夫
音楽 黛敏郎
出演 市川雷蔵
仲代達矢
中村鴈治郎
浦路洋子
新珠三千代
中村玉緒
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