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the EYE【アイ】

2003/3/30
見鬼
2002年,香港=タイ=イギリス=シンガポール,105分

 
            
     
 
 幼少のころ失明し、十数年盲目のまま生きてきたマンが角膜移植手術を受けることになった。隣の重病の少女に励まされながら手術を受け、ぼんやりと目が見えるようになったマンは謎の黒い影を目にする。そして徐々に視力を回復し、普通にものが見えるようになったが、どうも他の人には見えないものが見えるようだと言うことに気がつく…
 『レイン』で世界の注目を集めたタイのパン・ブラザースが監督・脚本を努めた作品。トム・クルーズがリメイク権を獲得したことでも話題を呼んだ。ホラーと言うよりはドラマ+ドッキリという感じの作品。
監督 オキサイド・パン
    ダニー・パン
脚本 オキサイド・パン
    ダニー・パン
    ジョージョー・ホイ
撮影 デーチャー・スリマントラ
音楽 オレンジ・ミュージック

出演 アンジェリカ・リー
    ローレンス・チョウ
    キャンディー・ロー
    ウィルソン・イップ

 

 

 

the EYE (アイ) デラックス版

 

 

 
 あまりネタをばらすわけには行かないのですが、まず言っていいのはこの主人公のマンが他の人には見えないものが見えるということです。私が先ず疑問に思ったのはその“何か”が見えると同時に音も聞こえるようになるということ。
 この話は実話に基づいているということで、全体としてはこんなことがありえてもおかしくはないと思うけれど、この音が聞こえると言うのは眉唾だと思ってしまいます。しかもこの映画のホラー的な部分、というよりは観客を驚かす部分は多くをこの音によっているので、そこが崩されてしまうと映画全体が崩れてしまいかねないということがあるので、目をつぶらないといけないのかもしれません。このマンの聞こえる音に限らず、この映画ではホラー的な部分をかなり音に頼っている。ホラー映画にありがちな「くるぞ、くるぞ」という盛り上げる音楽も多用されている。あまりに音楽に頼りすぎているという感じがあって、作品を通して恐怖感を盛り上げるというよりはその時々に観客を驚かすだけということになってしまい、ホラーとしては今ひとつという感じ。

 映画としてはホラーとして、怖いものとして売っているようですが、このえ見どころはむしろドラマの部分だとおもいます。超自然的な現象を使いながら、本当に描きたいのは、それにまつわる物語であるということ。このドラマの部分はなかなか面白いものがあります。アジア的というか、西欧とは違うものの見方、超自然的なものに対する切り口の違いが出ていて面白い。
 ホラー的な部分と言うのはこの物語にとって逆に邪魔になってしまっているのではないかという感想を持ちました。いろいろばらしてはいけないことがあるので、なんだかもごもごした感じになってしまっていますが、ホラーを期待せずに見に行けば、十分見るに耐える作品化と思います。一応驚かすことに重点が置かれているので、ビデオよりも劇場で、映画サービスデーにでも見てください。
 トム・クルーズがリメイクするとどうなるのか? ただのホラー映画になってしまいそうな気もしないではありません。