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マドモワゼル

2003/3/21
Mademoiselle
2001年,フランス,85分

 
            
     
 
 買い物を終え、車にのったクレールの目に演劇のポスターが飛び込む。そこに描かれた灯台からクレールはある思い出に思いをはせる。薬の営業をやっているクレールが会社のコンベンションに出かける途中、薬局で一人の男にであう。会場に行くとその男はウェイターをしていて、しかもその場でクビを言い渡されてしまう。しかし、クレールはその男にどこか惹かれていて…
 フランスらしいといえばフランスらしい、淡々とした大人のメロドラマ。監督は『パリ空港の人々』のフィリップ・リオレ。出ている人も、「なんかどっかで見たことあるな」という人がたくさん出ています。
監督 フィリップ・リオレ
脚本 フィリップ・リオレ
    クリスチャン・シニジェ
撮影 ベルトラン・シャトリ
音楽 フィリップ・サルド

出演 サンドリーヌ・ボネール
    ジャック・カンブラン
    イザベル・カンディエ
    シヌディーヌ・スアレム
    ジャック・ブーデ

 

 


マドモワゼル 24時間の恋人

マドモワゼル 24時間の恋人

 

 

 
 いかにも平凡な主婦風の人の回想から映画が始まるという、あまりにありがちな導入に、ありがちな展開。そうなると、語られるのは一夜のロマンス、昼ドラのようなメロドラマ。偶然の出会いと偶然の再会、そこまでがあまりにありがちな展開で、これはあまりにあまりなんじゃないかと思いつつ、思ったとおりにどんどん話は展開して行ってしまう。工夫はといえば、相手の男ぐらいのもので、これを言ってしまうと映画から意外性のようなものがまったくなくなってしまうので言いません(言うほど以外というわけでもないけれど)。
 特に予想外の展開があるわけでもなく、映像が特別美しかったり、工夫が凝らされていたりするわけでもなく、スターが出ているわけでもない。淡々としているというわけでもなく、激しいわけでもない。あまりに平々凡々としていて、いったい何がしたかったのかわからないという映画。
 ココまで平々凡々としていると、こういう映画を作る発想というのはどこにあるのかと疑問に思う。どれを呼んでも結局同じハーレイクインロマンスのように定型的なパターンにある種の統帥を覚えるのか?
 しかも、タイトルの「マドモワゼル」というのが映画の最後のほうに出てきて、主人公が「マドモワゼルなんていわれたのひさしぶり」見たいなことをというんだけれど、映画の途中で一回呼ばれていた。その辺の緻密さもないところが、どうも昼メロっぽさをさらに演出してしまう。

 などと文句ばっかり言っていますが、面白くなかったわけではない。穏やかな驚きや笑いがところどころあって、展開は予想できるけれど、その時々の会話とか視線とか、感情とか、駆け引きとか、そういうものはさすがにうまく描かれていたという気はする。
 メロドラマが好きな大人の人には、安心して、ゆったりと見られる映画なのではなかろうかという気がします。